最近・ひまが出来たので、好きな推理小説(西村 京太郎)を、また読み始めました。
西村 京太郎の推理小説は、あまり難しく無く、単純な所が好きです。
読み終わった本を書いてみます。 (只今→117冊)



117. 山形新幹線「つばさ」殺人事件 カッパ・ノベルス

山形新幹線「つばさ」で東北へ向かった若い女性が次々と蒸発した。
囮として、単身「つばさ」に乗り込んだ北条早苗刑事に近づく謎の男・平沼。
しかし、平沼は仙山線の踏切で列車と衝突して死亡。
運転していた車からは若い女性の右足が見つかった。
県警が平沼犯人説に傾くなか、十津川警部は独自の推理を展開する!



116. 消えたなでしこ: 十津川警部シリーズ 文春文庫

世界最強の女子サッカーチーム、なでしこジャパン22人が五輪直前に誘拐された。
十津川警部はひとり難を逃れた澤穂希選手に協力を要請。
プレー同様頭脳も鋭い澤選手と十津川警部、夢の2トップが解決に向け動き出す。
佐々木監督、選手らが実名で登場。待ち受ける驚天動地の結末。



115. 夜行快速(ムーンライト)えちご殺人事件 祥伝社文庫

新宿でパチンコ店社長が殺され、従業員の三宅修が現金五百万円とともに消えた。
一方、女子大生の江見はるかは、起業資金一千万円を貯め、新潟に帰郷しようとしていた。
この二人の男女が、二三時九分発新潟行き快速「ムーンライトえちご」から失踪。
十津川警部は、同列車に乗っていた不審な女性五人組の影を掴むが!?
震災の傷跡残る北国の街に浮かび上がる構図とは?。



114. 空と海と陸を結ぶ境港 トクマノベルズ

十八歳、小柄、子猫のような愛らしい顔・・・。
共通する特徴の女性が長崎、東京で殺された。
警視庁は本件を連続殺人事件と認定、犯人は“子猫コレクター”と呼ばれることになった。
そんなおり、十津川は鳥取県境港市で“猫娘コンテスト”が開催されることを知り、境港へ飛んだ。
厳戒態勢を敷くが、猫娘コンテスト優勝者が誘拐されてしまう。
さらに、犯人から「次は鎌倉で、可愛い子猫を誘拐する」との予告電話が!
十津川警部シリーズ最新作!



113.十津川警部捜査行 東海道殺人エクスプレス 実業之日本社文庫

鶴見線、身延線、ブルートレイン・・・十津川警部、東海道を駆ける!
東京湾岸の運河に面した無人駅で、デートを楽しむ若いカップル。
だが数日後、ここを訪れた女性が絞殺死体で発見される。
彼女には殺されるような事情はなく、十津川班の亀井警部は、別の事件との関連に目をつける・・・。

「運河の見える駅で」・「死を呼ぶ身延線」・「殺人は食堂車で」・「長良川殺人事件」・「十七年の空白」
東海道を東から西へ向かう十津川警部事件簿5編。



112. 十津川警部 赤と白のメロディ 実業之日本社文庫

闇献金疑惑で首相逮捕か!?
十津川警部が伊那路を駆ける!
時の法務大臣の愛娘が姿を消し、「君は飯島町を知っているか?」という謎のメッセージが。
折しも首相の政治資金疑惑で東京地検特捜部は秘書を逮捕し、首相にも捜査の目が向けられつつあった。
検察の手が首相に及べば、法務大臣は指揮権発動という伝家の宝刀を抜くかもしれない。
失踪した娘を捜せと内密に命令を受けた十津川は、捜査の結果、長野県飯島町に導かれる!



111. 十津川警部 西武新宿線の死角 実業之日本社文庫 

北陸本線の特急脱線転覆事故と西武新宿線の殺人との交点は?
西武新宿線高田馬場駅のホームで、朝の通勤ラッシュアワーに若い女性が刺殺された。
周囲の状況からストーカーが犯人と目され、逮捕されたのは、警視庁捜査一課の西本刑事の友人だった。
被害者は公益法人「交通事故調査会」の職員で、昨秋に起きた北陸本線の特急脱線転覆事故を調べていた。
十津川警部の捜査と並行して、西本は友人の無罪を信じ、独自の調査を始めたが・・・。



110. 臨時特急「京都号」殺人事件 祥伝社文庫

時計会社の社長令嬢・楠木かおりが、人気の欧風列車サロンエキスプレスから、忽然と姿を消した。
「京都号」と名付けられたその列車は、豪華なパノラマカーとコンパートメント車両で構成された、七両の臨時列車だった。
かおりは新製品ペア・ウォッチの売り出しキャンペーンの責任者として八十組のカップルを「京都号」に招待し、終着駅の京都に向かっていたのだ。
殺人か?  それとも誘拐か?  ゆかりには失踪や自殺の動機はないのだ。
彼女はいかにして姿を消したのか?



109.飛騨高山に消えた女
 祥伝社文庫

深秋の飛騨高山、落葉の中から発見された若い女の絞殺体は現地をスケッチ旅行中の女性と思われた。
だが何故か女が名乗っていたのは偽名だった。
殺された女は誰なのか!?
難航する捜査を嘲笑うかのように、東京で第2・第3の殺人が!
現場にとんだ十津川警部はそこで飛騨高山を描いたスケッチブックを見つけた・・・。



108. 志賀高原殺人事件 徳間文庫

警視庁捜査一課の刑事・清水の恋人・みや子は、あどけない表情と暗い影を合わせ持っていた。
その素顔に触れようと、清水は志賀高原へスキーに誘うが、その眼前でみや子が射殺された!
捜査に乗り出す十津川。
ついで第二の殺人が起こり・・・。



107. 上野駅13番線ホーム 光文社文庫

失意を抱いて、郷里の美唄(びばい)に帰るために向かった上野駅で、本田剛(ほんだつよし)は、同郷の成功者・小池をはずみで殺してしまう。
そして、再び上京した本田は、同じ上野駅13番線ホームで、第二の殺人事件に遭遇した。
本田を助ける謎の女・江川麻里(えがわまり)。
事件の背後には、熾烈(しれつ)な企業間戦争があるのか。
北へ向かう夜行列車の終着駅を舞台に、十津川警部の推理が冴える。



106. 火の国から愛と憎しみをこめて
 徳間文庫

人気女優の千原玲子が射殺され、百万円が奪われた。
容疑者として浮上したマネージャーの坂本を追って鹿児島に飛んだ十津川班の三田村刑事が、
JR日本最南端の駅・指宿枕崎線の西大山駅で狙撃されたのだ!
一方、十津川は玲子の元マネージャー渡辺浩二から、玲子の愛人であるF&Kファンドの原口修一郎の存在を知らされる。
南九州で原口が推し進める巨大プロジェクト・・・。



105. 新・東京駅殺人事件 光文社文庫  

美しく復元され、観光スポットにもなっている新しい東京駅。
駅に併設され、松本清張も宿泊し名作『点と線』を執筆したといわれる歴史あるホテル、東京ステーションホテルも一新された。
ある新人ミステリー作家がそれにあやかり宿泊し、偶然、女性の不審死を目撃する。
そして、謎の連続事件が立て続けに東京駅を襲う! 
多くの人々が行き交う「駅」を舞台に、十津川警部は名推理を繰り広げる。



104. 十津川警部 君は、あのSLを見たか 講談社・ノベルス

「空」「水」「アメリカ」「子供」「金」5つの言葉が指し示すSL車内で殺害する・・・。
資産家・藤井清太郎を誘拐した犯人から届いた殺人予告。
人質を助けたければこのSLを探し当ててみろという犯人に十津川警部が挑む! だが残された時間は2日だけ。
極限状態の中、難問を解き明かし殺人阻止なるか?
そして身代金を要求せず、頭脳線を仕掛ける誘拐犯の正体とは。



103. 十津川警部捜査紀行 愛と幻影の谷川特急 ジョイ・ノベルス

小説雑誌の編集部に、人気作家からの原稿がファックスで送られてきた。
しかし、奇妙なことに、作家はそんな小説は書いていないという。
そしてその数日後、作家は死体となって発見された。
さらに小説の内容と酷似した事件が実際に起きていたことが判明した。
謎はいっそう深まっていく・・・。



102.鎌特急 「ゆうずる3号」の証言 角川文庫

一人旅中の三浦あや子は田沢湖でベンツに乗った実業家・田代に声をかけられる。
気軽に乗せてもらうが、車中で暴行を受けてしまう・
その時、傍らの線路を特急「ゆうずる3号」が通過する。
同日、会社社長が絞殺死体で発見される。
容疑者として田代の名前が挙がるも、あや子が特急の通過を目撃したことで田代は殺人事件のアリバイが成立することに。
十津川警部は狡猾な罠を見破ることが出来るか?



101. 東北新幹線(スーパー・エクスプレス)殺人事件 光文社文庫

蔵王トンネルを通過中の東北新幹線「やまびこ17号」のグリーン車1A席で、男が殺された。
犯人らしい男は、急停車した列車から逃亡するが、白石蔵王駅近くで溺死体となって発見された。
ポケットには、東京のOL殺害事件で焼失した1A席のグリーン券があった。
大いなる野望と復讐劇! 十津川警部はどう解決するのか!?。



100. 南伊豆殺人事件 講談社文庫 

伊豆下田の旅館から、会社社長で有田という名前の男が、五百万円入りのボストンバッグを残したまま失踪した。
2日後、有田の娘を名乗る女性が旅館に現れるも、その後訪ねてきた甥は、有田に娘はいないという。
しかし、この甥も実は偽者と判明。
次々と偽者が現れる怪事件に、十津川はどう立ち向かうのか?



99. 神戸25メートルの絶望 中公文庫

豪華ツアー「日本の異国」に参加していた夫婦が、神戸の異人館街観光中に姿を消し、
二日後に夫が25メートルの円の中心で「公開処刑」されてしまう。
次は妻の番だ……。
十津川は他のツアー参加者四人ーー定年の男、IT企業社長、飲み屋経営の母娘ーーの中に犯人がいると睨む。
犯人の動機と25メートルの謎とは。
十津川は命を賭して犯人に向かう!



98.十津川警部 あの日、東海道で ジョイ・ノベルス

「死」を結ぶ糸!
日下刑事は大学時代最後の春休みに「青春18きっぷ」を使い、東海道本線を西に向かう旅に出た。
その出発当日に2件の鉄道人身事故があったことを知る。
5年後、日下が旅行中に立ち寄った静岡県吉原駅近くの喫茶店主が轢き逃げされて死んだ。
次いで東京で男が刺殺される。
事件を結ぶ糸を感じた日下は、十津川警部にあることを伝える・・・。



97. 十津川警部捜査行 阿蘇・やまなみ殺意の車窓 ジョイ・ノベルス

のどかな阿蘇のカルデラの中で、なぜ列車は爆破されたのか?
死亡したのは、警視庁捜査一課の現職の刑事だった。
休暇願いを出していたのだが、どうやら迷宮入りの事件をひとりで追っていたらしい。
十津川警部と亀井刑事は、ただちに九州に飛んだ。
列車の爆破と、その刑事が追っていた事件との関連を調べるためだ。
その捜査の過程で、意外な事実が浮かび上がってきた!



96. 十津川警部捜査行 恋と哀しみの北の大地 ジョイ・ノベルス

深い雪に埋もれた憎悪が過去からよみがえってくる!
新婚一年目の刑事夫婦が、招待旅行で北海道を訪れた。
しかし、宿泊先のホテルに、次々にメッセージが届けられた。
もともと十津川警部が行く予定のホテルだった。
あるいは十津川警部に対して恨みを抱いている人間からのメッセージかもしれない。
十津川警部の前に、過去の事件が亡霊のように浮かび上がってくる!



95. つばさ 111号の殺人
 光文社文庫

ある殺人事件で証人を務めた二人の男女が、相次いで突然の死を遂げた。
判決時、「証人全員を殺してやる」と叫んだ殺人犯の松本は、すでに獄中で病死していたのだが…。
残る三人の証人に接触する十津川警部だったが、また一人が行方不明に!
何者かによる復讐なのか!?
捜査線上に浮上した謎の霊感師は十津川に、さらに不吉な予言を口にするのだった―。


93~94. 十津川警部 愛と死の伝説(上・下) 光文社文庫  

(上)
能登と青森の観光地で、若い女性の惨殺死体が連続して発見された。
捜査を開始した十津川は、一見、つながりがなさそうに見える二つの事件の背後に
摩訶不思議な「天の浮舟」伝説があると推理する。
刑事たちは伝説を追い、四国・剣山へ飛ぶが、そこでも新たな死体が待ち受けていた…。
古代ロマンに彩られた、日本全国の“聖地”で起こる連続殺人に、十津川が挑む


(下)

“聖地”で殺された若い女性たちは、皆同じ孤児救済施設の出身者だった。
捜査線上には施設の主宰者の男が浮かぶが、打つ手がないまま、また次々と新たな犠牲者が発見されていく。
彼女たちは、狂信者によって古代の神に捧げられた「犠牲」なのかー。
連続大量殺人を止めようと奔走する十津川がたどりつく、衝撃の真相とは?



92. 帰らざる街、小樽よ 実業之日本社

最初の被害者は、小樽新聞の東京支局長だった。
捜査を開始した十津川警部は、事件の真相を探るため、小樽におもむいた。
しかし、犯人の手がかりがつかめぬうちに、次の殺人事件が起きた。
東京の下町の飲み屋に勤める若い女性が殺されたのだ。
彼女もまた、小樽の女と思われた。二つの事件につながりはあるのか?
十津川警部の捜査は続く……。



91. JR周遊殺人事件
 徳間文庫


根室発釧路行きの快速ノサップ号が、厚岸を過ぎたところで脱線転覆した。
前方に強烈な閃光が走り、眼のくらんだ運転士が急ブレーキをかけたことが原因だった。
事故か、犯罪か? そして一カ月後、全く同じ脱線事故が再び起こる。
今回は東京のルポライター杉浦重夫が死亡。
JR北海道に脅迫状が届き、十津川警部が捜査に乗り出したが・・・。
容疑者として浮上した男には完璧なアリバイが・・・。



90. 十津川警部捜査行 殺意を運ぶリゾート特急特急(短編集・5話) 実業之日本社

①「蔵王 霧の中の殺人」
山形県警が動かなかったので、日下刑事の友人の写真家が口封じに殺された話。
最新鋭の画像処理技術を使えば、写っていた女性が消えた写真から、湖面の波紋を調べることもできただろうに…。
大御所ゆえに、最新技術までは無理だったか。

②「恐怖の湖 富士西湖」
亀井刑事が一泊二日の家族旅行の二日目に石和温泉の家族と離れ、一人で釣りに行き、西湖で釣った死んだ鯉を食べた猫が死ぬ。
5歳の娘を連れた旅で、帰りが深夜というのも、かなり違和感。
しかも亀井は翌日仕事なのに。
一泊二日の二日目に単独行動するのも、とってつけたようで変。
結末からすると、亀井の休暇での釣り、の、必要性は薄いように思う。

「北への危険な旅」
同僚の刑事が殺されたのに、みんな、悲しまないんだね。
十津川警部も、部下が殺されたのは、自分が占いなんぞを薦めたからなのに、罪の意識が弱いんだね。
戸倉刑事を殺さなきゃならない必然性が、ないのも、気になる。
みんな殺されちゃうと、あとは全部、推測でしか描かれないのも、消化不良になる要因の一つかもしれない。

④「十津川警部の休暇」
直子久々の登場ながら、活躍は一切無し。
それにしても、高級旅館の食器で、猫に餌をやるのは、嫌だな~。
ちゃんと洗うのだろうが、高級旅館なら、それなりの食器を使っているはずで、それで猫に刺し身を食べさせるというのは、非常識ぢゃないだろうか。
愛人を殺すのに、自社製品を使う発想も安易に感じる。

⑤「殺しの風が南に向う」
掘り下げれば、長編の一冊として耐えられる素材をちりばめている、ように感じた。
短編にしたため、描き足りず、中途半端になり、もったいない感じ。
舞台は沖縄。玉城と書いて「たまぐすく」と読むと、情報を信頼する、というのも首が傾いてしまう。



89. 四国連絡特急殺人事件 講談社文庫

お遍路でにぎわう春の四国路。
70番札所に近い菜の花畑で、遍路姿の老人が刺殺された。
そして同行の若い女が姿を消す。
被害者が東京の著名な銀行経営者と判明して、警視庁の十津川・亀井コンビが出動する。
そして発見された同行女性からは意外な証言が――。



88. 特急街道の殺人 双葉文庫

甲州街道に駐められていた車から、ゲームの神さまと称された武井要の刺殺体が発見された。
捜査に着手した十津川警部は武井が滞在していた雨晴海岸の生活に着目した。
そんな折、高岡駅傍の路地裏で中年女性が刺殺される事件が発生した。
その被害者と武井とは意外な関連があり、十津川警部は富山県警と合同捜査に乗り出したが・・・。



87. 隣り合わせの殺意 徳間文庫

マンション横のゴミ置場でゴミ袋を食い破っていた猫が、眼の前で何かをくわえた。
何気なく眼をやった途端、小川久仁子は顔色を変えた。人間の指? 雑誌記者の夫に相談したが、半信半疑の様子だ。
そこで久仁子は近くの病院を当たるが、指を切り落としたという患者はいなかった。
黒猫のほうを探ってみると、四一〇号室の若い男性がこっそり飼っているという話が…。
好奇心旺盛な若い主婦がマンションに潜む悪に迫っていく表題作・・・他、傑作ミステリー集。



86. 十津川警部、沈黙の壁に挑む 文春文庫

殺人容疑者秋本つね子はろうあ者だった。手話通訳士を介しての尋問にも、同じろうあ者の関口弁護士の質問にも、なぜか心を開かぬつね子。
彼女の息子浩は資産家に婿入りし、その義父はろうあ者のための老人ホーム建設に奔走していた矢先の事件だった。
関口はつね子の薄倖の半生を辿り、無実を信ずるが、彼女には意外な過去が秘められていた。
さらに、悪徳探偵が殺され、遺された写真から事件は意外な展開を…。



85. 寝台特急 八分停車 徳間文庫

今度の日曜日、ブルトレが八分間停まった時、人を殺す。
腎臓結石の痛みに耐えかねて緊急入院した亀井刑事は、レントゲン室から漏れてくる男女の話し声を聞いた。
相談をうけた十津川を八分間の停車時間を持つブルートレイン六本を探し出し、さらに、京都駅に八分停車する「出雲3号」に的に絞る。
そして当日、腹を刺された男がその列車から降りてきたのだ!?



84. 十津川警部、海峡をわたる 文春文庫

胸に刺さったサバイバルナイフと死体の顔に描かれた赤い小さな二重丸。
「蒼き狩人」と名乗る犯人は、祭を訪れる若い女性に次々と襲いかかる。
「ボクもそうでしたから、ハンニンの気持ちはよくわかりますよ」。
捜査本部に届いた謎の手紙。
差出人の無期懲役囚と対面した十津川警部は、韓国を目指す。



83. 岐阜羽島駅25時 新潮文庫

東京、横浜と、相次いで起こった高齢資産家の殺人事件。
唯一の手掛りは、被害者の書斎に残された、『あなたは百五十歳まで生きられる、そして不老不死へ』という、謎の医師ドクター朝倉の著書だった。
十津川警部と亀井刑事は、江戸時代から不老不死の探究が続けられ、現在はドクター朝倉の研究所がある岐阜羽島に向かう…。



82. 奇祭の果て 文春文庫

六本木のホテルで殺された人気女優の顔には鉄製の鍋。
目黒のマンションで死体で発見された有名クラブのママの顔には紙製の釜が被せられていた。
2人の共通項は30代の美人で資産家、離婚歴そして派手な男付き合い。
芸能界、政財界を巻き込んだ巨大スキャンダルには多すぎる容疑者が。



81. 一億二千万の殺意 徳間文庫

「君に、内密に、やって貰いたい仕事があるんだよ」三上刑事部長から呼ばれ、いきなり言われた十津川は面くらった。
羽島国務大臣が何者かに脅迫されているという噂があるらしい。
羽島は内閣の提出した法改正案や総理の発言に反対するという失言を重ねていた。
噂の真偽を探るため羽島の故郷・鳥取へ極秘裏に向かった十津川が掴んだ意外な真実とは?

  「母親」 「見舞いの人」 「落とし穴」 「九時三十分の殺人」 「二十三年目の夏」 「海辺の悲劇」
  「優しい悪魔たち」 「十津川警部の孤独な捜査」の八篇を収録した傑作ミステリー集。



80. 小樽 北の墓標 徳間文庫

十津川の先輩刑事・木村が定年を迎えた。
警視庁に勤務してから一度も帰郷しなかった故郷・小樽へ帰るという。
今になってなぜ? そんな折、上野で女性が殺された。
警視庁に届いた「死んだ女性のことを捜査しないで下さい」という小樽発のファックス。
「かなしきは 小樽の町よ」悲しみ溢れる啄木の歌が好きだと言った木村の姿がふと十津川の脳裏に浮かんだ・・・。



79. 十津川警部 「狂気」 角川文庫

東京月島に建設中の超高層マンションに、若い女性の全裸死体が吊り下げられた!
死体の乳房は切り刻まれ、犯人は、その残酷な画像をテレビ局に送りつけてきた。
さらに10日後、第2の宙吊り死体が発見さた・・・。
事件を担当する十津川警部は、30年前、山陰の余部鉄橋と神戸の高層ビルで、同じような連続殺人があった事を突き止める。
これらの事件に関連性はあるのか?
時代を隔てた連続猟奇殺人に、十津川警部が挑む。



78. 十津川警部 トリアージ 生死を分けた石見銀山 講談社文庫

十津川警部に告ぐ。
十億円を支払え。
さもなければ、石見銀山は爆破され、世界遺産の一つが消える。
犯人からの声明に当惑する十津川。
しかし、かつて事件現場で十津川が下した治療順位判断(トリアージ)が原因で、足を切断した被害者が、石見銀山の傍に住んでいることが判明。
因縁を感じる十津川。
名警部の捜査が始まる!



77. 遠野伝説殺人事件 文春文庫

早池峰山、カッパ淵、曲り家...。
岩手県遠野市の里山を散策する悠々自適の退職者に見えた被害者の足どりは、一体何を意味するのか。
奥軽井沢にあるM研究所のHPの掲示板に残された批判のメッセージとは。
次々と起きる殺人を被害者の娘は食い止めることができるのか。



76. 十津川警部 金沢・絢爛たる殺人 講談社文庫

都内のビル屋上で、加賀宝生流の能衣装に女面をつけた男の死体が見つかった。
被害者の死ぬ前の舞いを見たと思われる南米の大統領も、金沢に関係しているらしい。
事件の手がかりを求めて十津川警部は現地へ向かうが、謎は深まるばかり……。
歴史ある古都で巻き起こる絢爛たる事件に、十津川はどう挑むのか。



75. 十津川警部の決断 文春文庫

都営三田線の満員の車内で殺された26歳のOL。
凶器は千枚通し、目撃者はゼロ。
自首してきた背広の男は、取り調べでずっと偽名を名乗っていた。
その間にも同じ手口の犯行が行われ、犯人は十津川警部を名指しして、捜査本部とマスコミ各社に挑戦状を送りつける。
捜査ミスをバッシングされた警部が、辞表を預けて出た賭けとは。



74. 十津川警部 幻想の信州上田  講談社文庫

都内で若手経営者とホステスの刺殺体が見つかった。
二人の顔には六枚の一文銭が置かれるという共通点が。
手がかりを求め、六文銭を旗印にした真田幸村ゆかりの信州上田へ向かう十津川警部。
捜査に行き詰まる中、名古屋で真田家子孫の若者が自殺、事件はどう結びつくのか。



73. 十津川警部 時効なき殺人 東京  中公文庫

六十歳―還暦という人生の節目を迎えた会社社長が、五千万円の小切手を持って失踪。
十日後には、大学の同窓生がホテルの一室で絞殺された。
ふたつの事件を結ぶ鍵は、三十五年前の北海道・洞爺湖にあるらしい。
謎を追って十津川警部は当時の同窓生達を徹底的に追いつめていく。
果たして失踪の裏に隠された、驚くべき真実とは何か。



72. 十津川警部 裏切りの街 東京  徳間文庫

十津川の妻・直子が尿管結石で緊急入院した。
幸い大事には至らず、退屈しのぎに院内を歩き回っていると、立入禁止の札がかかったガラス戸の向こうに「500」と書かれた病室を見つけた。
病院の案内図には載っていない。
ある夜、部屋の中から唸り声が聞こえ…。
「特別室の秘密」他、東京を舞台に活躍する十津川班の刑事たちの活躍を描く傑作推理集。



71. 急行もがみ殺人事件  双葉文庫

陸羽東線を走る急行「もがみ1号」の車内で、若い女性の絞殺死体が発見された。
おりしも新婚旅行で山形を訪れていた清水刑事夫妻は、被害者の女性を事件前に目撃していた。
捜査が進むにつれ、犯人と思しき人物には完璧なアリバイが…。



70. 松本 美ヶ原 殺意の旅  徳間文庫

妻の直子から、後輩の相談にのってほしいと、笠原由紀を紹介された十津川。
一週間前、由紀の兄・功が亡くなった。
警察は別れ話を苦にしての焼身自殺と断定したが、由紀は自殺する動機がないと主張。
「人の生死にかかわることで、どうしても長野県の美ヶ原に行かなくてはならない」と言っていたというのだ。
十津川は功の彼女を訪ねるが…。



69. 十津川警部「子守唄殺人事件」  祥伝社文庫

銀座クラブのママが絞殺された。
現場にでんでん太鼓が遺され、口にはおしゃぶりが。
続いて、東京で演歌歌手、仙台で女性評論家が殺される。
この現場にもなぜかこけしや人形が…。
十津川は、奇妙な遺留品が各地の子守唄を暗示することに注目。
被害者たちのような自立した女性を批判する「子守唄を守る会」なる団体の存在を知る。
連続殺人に隠された真相とは!?



68. 陸中海岸殺意の旅  中公文庫

鑑定番組でニセモノと判明した雪舟の水墨画を、広田から高値で買い取る男が現れた。
しかし翌日、男は死体で発見され、売ったはずの水墨画も消え、容疑が広田にかかる。
次々と起こる誘拐、殺人。
十津川警部は広田を追ううち、真犯人の見当をつけるが、狡猾な犯人に翻弄され、証拠を得ることができない。
壮絶な頭脳戦の結果はいかに



67. 九州特急「ソニックにちりん」  講談社文庫

官僚出身の元首相秘書が突如失踪した。
その春から運行を開始した特急「ソニックにちりん」と阿蘇の風景写真が自宅から見つかったが、彼が九州へ旅行した形跡はない。
事件の可能性があると見た十津川警部と亀井刑事は現地へ飛んだ。
しかし巨大な政治的圧力が捜査の前に立ちはだかり…。



66. 韓国新幹線を追え  光文社文庫

韓国新幹線「KTX」を舞台にした、日本側特使の「暗殺計画」を阻止するために、十津川と亀井は、韓国に飛んだ。
時速三〇〇キロで疾走するKTXを占拠した謎のグループの正体は何か?
そして、その目的は?
険悪な日韓関係と、韓国国内の抱える社会問題をモチーフに・・・。



65. 九州新特急「つばめ」殺人事件 講談社文庫

日航機に乗っていたはずの二人が、同時刻、鹿児島本線新特急「つばめ」の車内で目撃されていた。
その二人、銀行員・石田淳と君原真紀は、指宿の海で殺されていたのだ。
目撃の事実を捜査本部に通報した、つばめレディ・山本宏子に襲いかかる魔手。
佐賀・嬉野温泉での第二の殺人。
全力で捜査をつづける十津川警部。
事件に絡む政界と、浮かびあがる意外な黒幕。



64. 鳥取・出雲殺人ルート 光文社文庫

鳥取砂丘に出現した神秘の湖で、アマチュアカメラマン・三谷は、女性の絞殺死体を発見した。
その女性の名前を名乗り、三谷に接近してきた謎の女。
そして、心中を偽装して殺された代議士の秘書―。
錯綜する事件の真相を追って、十津川警部は、ブルートレイン「出雲」で、山陰に向かった。
隠蔽された「薬害」犯罪を追いつめる



63. 十津川警部 幻想の天橋立 集英社文庫

京都・宮津。
建設会社社長の中西は、“東京の病院で監禁されているので助けて欲しい”という手紙が結ばれた風船を発見。
内容を信じた中西は、東京の探偵事務所に調査を依頼。
都内病院を探るが進展のないまま、第二の風船が天橋立の展望台で拾われ・・・。
やがて、疑わしい家が炎上、お抱え運転手が殺害される。
この殺人と監禁の謎を解くため、十津川警部は、宮津へ。
橋立と東京を結ぶ驚愕の連続殺人に挑む。



62. 夏は、愛と殺人の季節 角川文庫

元刑事で私立探偵の橋本は、ある女性(長谷部徳子)から河西弘という男を探して欲しいとの依頼を受け城崎へ向った。
ところが河西は二年前の交通事故で既に死亡しており、橋本は釈然としないまま帰京したが!
数日後、元上司の十津川と亀井から驚くべき事実を知らされた。
橋本に河西探しを依頼した長谷部徳子の絞殺死体が発見されたというのだ。
二年前の交通事故を洗いなおしていると、第二の殺人が起きる。
難航する捜査線上に浮ぶ意外な人物に十津川警部の怒りは頂点に達した。



61. 東京上空500メートルの罠 FUTABA NOVELS

桶川運航基地から招待客七名を乗船させ東京遊覧に飛び立った。
世界最大の飛行船ツェッペリンNT号がハイジャックされた。
犯人からのたびかさなる要求に応じて事件は解決したかに思えたが・・・。




60. 南九州殺人迷路 角川文庫

桜島行きのフェリーの上で、鹿児島選出の代議士秘書が刺殺された。
十津川警部の部下・西本の見合い相手・木下ゆかりに容疑がかかる。
ゆかりは見合いの翌日に「全部嘘です」というメモを残したまま、失踪していた。
そして西本に「ゆかりに欺されるな」と忠告した男が、指宿で殺害される。
西本の報告を受け捜査に乗り出す十津川だが、まもなく東京でも殺人が。
南九州と東京を結ぶ、恐るべき陰謀の正体とは。




59. 東京発ひかり147号 徳間文庫

多摩川の河原で予備校生が殺された。
部屋のカレンダーには十一文字のアルファベットが。
一カ月後、東京発ひかり147号車中で、宝石店社長・井原久美が毒殺される。
十一文字は久美が殺害された日付、列車、席番号を表していた。
少年は死後の事件を予知していたのか?
さらに久美と関係のあった三人の男が次々に殺され・・・。



58. 宮島・伝説の愛と死 新潮社

ガンで余命三カ月と宣告された一乗寺多恵子が殺された。
事件の謎を探る息子の明とその恋人三浦亜樹は手掛りを求め、多恵子が最後の旅を計画していた宮島に向う。
厳島神社の大鳥居をくぐる参拝遊覧船に乗った亜樹は海に転落、危うく救助される。
そして、この事故が二十一年前の記憶を呼び起こしたとき、事件は意外な方向に・・・。



57. 妖異川中島 文藝春秋

鎬を削るライバル企業の越後実業と甲州商事。
上杉謙信と武田信玄を信奉し、「越後の龍」「甲州の虎」と呼ばれている両社の社長は、互いに後継者問題を抱えていた。
そんな折、両社のキーマンの怪死事件が起きる。なんと一人は直江兼続の鎧の中で殺されていた。
互いにライバル会社による凶行だと訴えるが・・・。
十津川警部は事件解決の鍵を探るべく戦国時代の歴史を紐解き、そこに思わぬ因縁を見つける。



56. 北への逃亡者 中公文庫

盛岡、平泉、花巻、田沢湖 - 恋人殺しの容疑をかけられた気鋭の建築家、小野寺が東北地方へ逃亡。
十津川の推理のもと、部下の三田村と北条早苗刑事が捜査に走り回るが、行く先々で逃げられてしまう。
協力者がいるのか?  追跡を続ける内に謎が謎を呼んでいく。
はたして真犯人は誰か・・・その狙いは・・・?



55. 尾道・倉敷殺人ルート 光文社文庫

日下刑事の両親が乗った観光バスが消息を絶ち、身代金として、一億円相当の宝石が要求された。
事件は、容疑者の事故死によって、解決の様相を見せたが、第二、第三の殺人事件が発生。
十津川警部の必死の捜査にもかかわらず、謎はさらに深まった。
バスジャック事件の背後にあるものは? そして、日下の淡い恋の行方は?
刑事の「宿命」が胸を打つ。



54. 愛の伝説・釧路湿原 光文社文庫

釧路湿原のタンチョウサンクチュアリに、ボランティアを志願して、突然現れた白井香織。
責任者の持田は、その謎めいた雰囲気に惹かれていく・・・。
東京の殺人事件を追って釧路に来た十津川警部が、捜査途上で香織と出会った翌日、彼女は消えた。
私立探偵とその妻の死、逃避行の裏には巨悪の影が!?
美しい湿原を舞台に、ロマンの香り漂うミステリー。



53. 知床 望郷の殺意 新潮文庫

元刑事・水木和俊は、大都会東京で挫折し、老母の待つ故郷の知床に帰ろうとしていた。
だが、羽田空港で、十津川警部に拘束されてしまう。
かつて水木に痴漢の汚名を着せ、その警察官人生を葬り去った女性を殺害した容疑者として・・・。
世界自然遺産に選ばれた美しき知床と、真夜中に目を覚ます欲望の街新宿。
対照的なふたつの土地を舞台に、人びとの愛、欲望、そして死が絡みあう。




52. 十津川警部 「友への挽歌」 文春文庫

十津川警部の自宅に深夜かかってきた。
大学時代の友人・永田からの電話は、突然の二発の銃声とともに途切れた。
銃声はロシア製のトカレフのものだった。
「トカレフを持った殺人鬼」は永田なのか 旧友の安否を気づかう十津川は、北海道、そしてフィリピンへと追跡を続ける。



51. 青い海から来た殺人者 光文社文庫

東京、大阪、そして京都。
三都で起きた連続殺人事件の現場には、同じ筆跡のカードが遺されていた!
「第一番」とは、何を意味するのか? 
殺された大学教授とホームレス、クラブのママを結ぶ接点は何か?
青い海と空、そして緑の山に恵まれた四国を舞台に、十津川の必死の捜査が始まった!
愛と友情と裏切りをテーマに描くトラベル・ミステリー.



50. 特急ゆふいんの森殺人事件 光文社文庫

暗い過去を持つ元刑事の私立探偵に、失踪人の捜索依頼があった。
二人組の男女が会社の金を持ち逃げしたというのだ。
足取りを追って、九州に向かった私立探偵を待ち受けていたのは、十津川警部が担当している殺人事件だった。
交錯する二つの怪事件の接点は、何か?
由布院、耶馬渓、阿蘇、天草―九州の名勝を舞台に、十津川の推理が冴える。



49. シベリア鉄道殺人事件 光文社文庫

新宿のホテルで外国人娼婦が殺された。
被害者は偽造パスポートで入国していた。
現場にあった商社マンの名刺から、ソ連邦崩壊後のロシアに狙いをつけた。
国際謀略が発覚、事件を捜査する十津川警部に、ロシア行きの密命が下った。
モスクワへ向かうシベリア鉄道の車中で、殺人と諜報戦の火蓋がきられる。
手帳も拳銃もなく孤軍奮闘する十津川。



48. 湖西線12×4の謎 角川文庫

日下刑事は、叔父・黒田信行のマンションを訪れた。
彼の娘から、父と連絡が取れないと相談を受けたからだ。
日下が部屋に入ると、そこには身元不明の死体が横たわっていた!
現場に残された謎のアルファベットを手掛かりに、十津川警部は湖西へと飛ぶが、第2、第3の殺人事件も発生し…。
犯人の目的は?謎の文字の意味は?点が線へと繋がった時、恐るべき陰謀が浮かび上がる。



47. 十津川警部 ロマンの死・銀山温泉 光文社文庫

犯人一人あたり二百万円を強奪する、妙な事件が連続した。
十津川は、若い男女七人のグループ「ロマンの残党」の存在をつかむ。
社会から落ちこぼれた彼らは、山形の銀山温泉に生活拠点を作ろうとしていた。
ところが、その内の一人、金融強盗犯が殺され、さらに…。
闇の組織も彼らを追っていたのだ!背後で指示する黒幕の正体は?



46. 十津川警部「ダブル誘拐」 集英社文庫

三月三日、東京で七歳の少女、鏑木美加が誘拐された。
身代金一億五百万円を支払って解放されたが、犯人は逃走。
捜査に行き詰まる十津川警部のもとへ、同じ日小樽でも美加という七歳の少女が誘拐されていたと報告が入る。
身代金額まで同じという。やがて、第三、第四の誘拐事件が。
少女連続誘拐犯の真の狙いは何か!奇怪な事件の謎を追って小樽、東京、京都へと飛ぶ



45. 天草四郎の犯罪 C・NOVELS

新宿でアベックから現金を奪い逃走する人組。
その前に一人の男が現れ、杖一本で強盗犯を打ち伏せてしまう。
天草四郎と名乗った男は、ひと月後にも人組の宝石強盗を杖一本で撃退する この武勇伝により、天草四郎は一躍国民的英雄となった。
さらに凶悪犯退治は続き人気は沸騰するが、一切自分の身許を語らない天草四郎に、十津川の友人で新聞記者の田島が疑惑の目を向ける。
「正義の味方」の正体に十津川は迫れるのか



44. 青函特急 殺人ルート 光文社文庫

息子の健一にせがまれて、青函トンネルを見学に行った亀井刑事。
帰途、健一は無人のはずの吉岡海底駅で、若い女が手を振っているのを見たという。
翌朝、その海底駅で女性の刺殺体が見つかる。犯人はどこから侵入し、どう脱出したのか?
さらに被害者の婚約者が、東京のホテルで謎の転落死を遂げた!?
全長54キロの巨大密室の殺人事件に、十津川警部が挑む!



43. イブが死んだ夜 角川文庫

氷雨の浅草寺境内で若い女性の全裸死体が発見された。
太腿には、上品な顔立ちとは不釣合いなバラの刺青が彫られていた。
「被害者は岐阜市内の旧家の長女では・・・・・・」という通報により、事件を担当する十津川警部は岐阜に飛ぶ。
通報通り、被害者は3年前に家出した良家の娘でイヴと呼ばれていたことがわかった。
捜査を進めると事件の影に十津川の婚約者の存在が浮上し・・・・・・。
女性の空白3年間を追う、



42. 十津川警部「故郷」 祥伝社文庫

刑事がホステスと無理心中!?
死体で発見された部下・片山(かたやま)の無実を信じ、十津川は彼の故郷・若狭小浜に飛んだ。
兄の死を予感していたという片山の妹みどりの家には空き巣が潜入。
狙いは、遺品の日記と手紙だった。高校時代の同人誌仲間四人とのことを記(しる)したものがなぜ? 
そして十津川は、一年前のお水送り神事の夜に起きた市議殺しを、片山が極秘調査していたことを知る。
同人仲間の容疑を晴らそうとした、友情に厚い片山がなぜ殺されたのか?
北海の小京都で十津川が知る悲痛な真実は!?



41. びわ湖環状線に死す 光文社文庫

施設で死んだ男の遺族を探すため、滋賀県へ向かった職員の柴田に、警告の電話がかかる。
その後、死んだ男の同室者が殺され、柴田が乗った電車内には女の死体が。
遺品に隠された謎とは?
びわ湖の闇を十津川警部が追いつめる!



40. 十津川警部「オキナワ」 光文社文庫

東京で殺された男が遺したダイイングメッセージ「ヒガサ」。
沖縄に多い「比嘉」姓が捜査線上に浮かび、十津川は、那覇空港に降り立った。
美しい故郷「沖縄」と、基地の街として、いまだ戦後を生きる「オキナワ」。
米軍・GIの不審な行動を追う十津川は、事件の背後に、沖縄の悲劇を見た!




39. L特急しまんと殺人事件
 双葉文庫

警視庁捜査一課の三田村刑事は、
四国へ旅に出たまま行方不明になった叔父夫妻を探し出すため、従妹と一緒に旅に出た。
旅の途中で二人が乗った特急“しまんと”の車中で殺人事件が発生。
さらに足摺岬での転落死事件を巡り、叔父が容疑者として追われることになった。
二つの事件を結ぶ見えない糸を辿り、十津川警部は四国へ向かった



38. 京都 感情案内→ 上・下 中公文庫

一年間で使ってこい―有名アパレル企業社長の父親から一億円を渡され、京都へ人間修業に来た平松青年。
祇園甲部の芸妓・小万や弁護士、骨董の目利き、経歴不明の実力者らが彼の周りに集まってくる。
そんなある日、都をどりを見に来た平松家の取引相手の女性が急死。
彼の周囲に事件が相次ぎ・・・。  
都をどりに端を発した連続殺人事件。
京都府警の捜査が難航する中、十津川警部は身分を偽り連日お茶屋遊びに励んでいた。
だが、秘密捜査を進める「よそ者」十津川警部は、京文化に翻弄され・・・。



37. 寝台特急「日本海」殺人事件 講談社文庫

青森から大阪まで。
日本海沿いをひた走る寝台特急で専務車掌が絞殺された。
事件の鍵を握るのは5年前に車中で出産した若い女性。
その足跡を辿ると、男女が続けて不審な死を遂げていることが判明。
おまけに当人らしき女性は越前岬から投身自殺したという。



36. 特急「おおぞら」殺人事件 講談社文庫

「現職の刑事、わが子の誘拐犯を刺殺」・・・十津川警部が片腕と頼む亀井が絶体絶命の窮地に陥った。
人気の特急で釧路へ向かう途中に息子を奪われ、犯人の指示でジュースを飲んだ途端、意識不明に。
気づけば血まみれのナイフを握っていたのだ。
死んだ男女には黒幕がいるのではないか。
十津川警部の孤独な闘いが始まった。



35. 十津川警部 五稜郭殺人事件 講談社文庫

東京・四谷のウィークリィマンションで、ひとりの男性の刺殺体が発見された。
床には〈ゴリョウカクト〉という血文字のダイイングメッセージが……。
被害者はIT産業の技術者で、函館に新会社設立を計画する「函館新撰組」の中心人物だった。
彼が遺した言葉の意味と事件の真相を、十津川は解き明かせるか。



34. 石狩川殺人事件 文春文庫

深夜のコンビニでレジ係の青年が射殺された。
犯行の直前、犯人は青年の名前と年齢を尋ねていた。
いったいなんのために?
層雲峡で起きた、ある少女の暴行事件に行き着いた十津川警部は、謎を追って旭川へ飛ぶ。
犯人は、被害者の少女のために復讐を企てているのか?
十津川警部の推理が冴える。
 ※全4編 (最上川殺人事件・日高川殺人事件・長良川殺人事件・石狩川殺人事件) の傑作ミステリー集。



33. 四国情死行 講談社文庫

元警視庁刑事の橋本豊は恋人の三回忌を、お遍路で供養しようと四国へ。
現地で出会った夫婦と一緒に巡礼するが、その二人が溺死。
実は女性は愛人だった。
一方、東京では悪徳私立探偵が殺され、その強請リストにはニセ夫婦の名前が。
十津川警部の推理が犯人を追いつめる。
 ※全4編 (配達するのは死・死を運ぶ運転手・四国情死行・能登八キロの罠) の傑作ミステリー集。



32. 雲仙・長崎 殺意の旅 中公文庫

温泉宿から行方不明になった男性客が、林の中で芸者とともに死体で発見された。
無理心中に見せかけた他殺で捜査が進む中、現場に花を手向けに、東京から来たという謎の美女が。
さらに普賢岳の土石流跡から絞殺体が発見される!
被害者の東京での二重生活を探るうちに十津川警部は…。



31. 十津川警部「スーパー隠岐」殺人特急 集英社文庫

東京の老夫婦が、鳥取から津和野へ。
息子が借金を苦に自殺し、その金を返済する当てのない夫婦が選んだ死出の旅だった。
思い出の地・秋芳洞を訪れたとき、何者かに襲われ、妻が殺される。
その頃、東京で相次ぐ老夫婦の失踪に不審を覚えていた十津川警部は、独自の捜査に乗り出す。
やがて、事件の陰に謎の組織の存在を突き止めるが・・・。



30. 十津川警部 アキバ戦争 徳間書店 

孤高の日本画家・衣川円明は連れて行かれた秋葉原のメイド喫茶で、亡くなった娘によく似たメイド・明日香と出会う。
故郷・山形に帰る前に明日香は、「自分をモデルにしてほしい」と衣川に頼む。
衣川は娘のかわりに明日香の夢をかなえようと、一流ブランドの服を買い与え、高級ホテルで“父娘”の生活を楽しんだ。
だが翌日「明日香を誘拐した」という電話が! 身代金は1億円・・・。



29. 阿蘇・長崎「ねずみ」を探せ 新潮社

テレビ局で、旅行ライターが殺された。
容疑者は、阿蘇の山麓で第二の人生を過ごす自動車会社の元部長。
十津川と亀井は、阿蘇の雄大なカルデラを走るトロッコ列車に乗り、容疑者宅を目指す。
そこで、二人が見つけたのは、過去の殺人を示唆する文章だった。過去と現在、もつれあうふたつの事件。
十津川警部の推理が冴える!



28. 十津川警部・帰郷・会津若松 講談社文庫

代議士をめった刺しにした男が出所した。
12年間動機について黙秘を貫いた男が向かったのは故郷・会津若松。
だがそこで彼を待っていたのは度重なる脅迫と尾行。
刑務所に唯一手紙を寄越した女と喜多方に行けば同じSL列車内で殺人が。
「いよいよ始まったな」十津川は事件の鍵を白虎隊と会津娘子隊に見出した。



27. 十津川警部・姫路・千姫殺人事件 講談社文庫

運命に翻弄された千姫の化身か。
千姫の末裔だという美女が、骨董鑑定番組に打かけを出品したところ、問い合わせが殺到。
だが彼女に近づく者は次々と不可解な死を遂げた。
再び懐剣をもって出演すれば、さらに恐ろしい事件が・・・。
気品あふれる美しさの陰に何があるのか。
十津川警部が暴いた哀切きわまる真相とは。



26. 十津川警部 捜査行 愛と絶望の瀬戸内海流 双葉文庫

作家の第一人者・北川京介が取材先の鳴門公園で殺害された。
同行した編集者に疑いがかけられたが・・・。
東京の深大寺で女子大生が殺害された事件をきっかけに、新たな容疑者が浮かび上がる。
しかし容疑者には鉄壁のアリバイが…。
その他・三篇。



25. 京都 恋と裏切りの嵯峨野 新潮文庫

「私は、彼を殺します」嵯峨野の尼寺でそう記し、姿を消した女・ゆみ。
京都で休暇中の、十津川警部が見かけた彼女の横顔は美しく、寂しかった。
女の哀しい殺意と十津川警部のとぎ澄まされた勘が交わるとき、事件は静かに幕を開ける。
竹林で死んでいた、ゆみの姿。
次第に明らかになってゆく、新興宗教団体の狂気と闇。
貴船、清水、祇園祭。



24. 十津川警部「悪夢」通勤快速の罠 講談社文庫

東京駅近くの会社に勤務するサラリーマンの本間。
八王子から中央線で通勤する彼は、電車内で若い会社員の中村と知り合う。
ある日の終電で二人は乗り合わせるが、その夜中村は何者かに刺し殺される。
犯人に心当たりのある本間に襲いかかる恐るべき悪夢。
謎めく事件の真相を十津川警部はどう解き明かすのか。



23. 十津川警部「記憶」 角川文庫

東京郊外で誘拐され、無事発見された若手カメラマン。
彼は2歳半のときに八王子の河原で発見され、その後養護施設で育てられた人物。
それ以前の彼の記憶は「SL・桜・2人の男女」の3点。これを鍵とにらんだ十津川警部は・・・。



22. 黙示録殺人事件
 新潮文庫

狂信的集団の青年たちが次々と予告自殺をする。
集団の指導者は何を企んでいるのか? 十津川警部が“現代の狂気”に挑む。



21. 東北新幹線「はやて」殺人事件 光文社文庫

十和田への帰郷を楽しみにしていた奥田は、なぜ殺されたのか?
彼を慕うスナックのママ・明子は、奥田が乗るはずだった「はやて13号」で、青森に向かった。
奥田の過去を調べる明子に襲いかかる魔の手。
十津川警部の必死の捜査が、事件の背後に潜む欲望の利権構造を炙り出す トラベル・ミステリー。



20. 特急「北斗1号」スーサイド・トレイン殺人事件 講談社文庫

恋人に裏切られ借金に追われる風見ゆう子は死に場所を求めて北海道へ向かった。
特急「北斗号」で、彼女は見知らぬ男から日間旅に同行して欲しいと100万円を渡される。
そして身に降りかかる連続殺人の容疑。
北の大地に張り巡らされた巧妙な罠に十津川警部が挑む狂信的集団の青年たちが次々と予告自殺をする。
集団の指導者は何を企んでいるのか? 十津川警部が“現代の狂気”に挑む。



19. 恐怖の金曜日 角川文庫

金曜日の深夜、二週続けて若い女性の全裸暴行殺人事件が発生した。
十津川警部の指揮のもと、必死の捜査を開始。
そこへ犯人からの殺人予告状が舞い込んだ。



18. 松山・道後 十七文字の殺人 新潮文庫

松山市の俳句祭りで、「血の匂い・怨念・死ぬ」といった言葉が詠み込まれた俳句が見つかった。
殺意を秘めた不吉な響きに、十津川警部は警戒を強め、過去の事件を洗い直した…。
やがて事故死とされた二つの事件が結びついた。
被害者は大学教授とOL。何ら接点が見えない二人だが、実は俳句の同人誌仲間だった。
復讐を仄めかす俳句が詠まれ、未曾有の殺人劇が開幕する。



17. 神戸 愛と殺意の街 新潮文庫

神戸の悪党〉と名乗る人間から、ビール会社、銀行などに送られた脅迫状。
それに続く巧妙な現金強奪事件。
十津川警部は事件の鍵を求め、神戸に向かった。
捜査の中で浮かび上がった男は、さまざまな作戦を使い、十津川警部と互角に渡り合う。
強敵の出現に闘志を燃やす捜査陣。男は「夢の計画」を実現するために、十津川警部に最後の戦いを挑んだが。



16. 新・寝台特急ブルートレイン殺人事件 光文社文庫

寝台特急列車(ブルートレイン)の人気の秘密を探るため、週刊誌記者の青木は東京駅発下り〈はやぶさ〉に乗りこむ。
彼は個室寝台で隣室の〃薄茶のコートの女〃を取材し写真を撮るが、そのフィルムを何者かに抜きとられてしまう。
翌日、東京の多摩川にその女の水死体が浮かんだ。 
彼女をそこまで運んだ方法は?



15. 紀勢本線殺人事件
 文春文庫

死体の額に刻まれた印。紀勢本線新宮駅近くと東京・世田谷で二人のOLが殺された。
十津川警部と亀井刑事は南紀に飛ぶが、第三の惨劇が串本で。
被害者はすべて21歳のOL、頭文字がY・H。
この接点から二人の容疑者が浮かぶ。
ところが「紀勢本線のKで、第四の殺人が行なわれる」との殺人予告!
動機はなんなのか?
捜査陣と真犯人の息詰まる駆け。



14. 十津川警部の挑戦 → 上・下 角川文庫

「小樽へ行ってくる」と言って家を出た62歳の老人が、東京で死体で発見された。
老人は20年前に警視庁を退職した元刑事だった。
前科のある男が自首して来て、事件は解決した。 が・・・。
20年前の連続殺人事件を掘り起こす十津川警部の前に現れたのは当時の有力代議士、堀江正志の影であった。
無実を訴え自殺を遂げた当時の堀江の秘書、石崎を巡って十津川等の捜査は意外な方向へ。
再三の警告を無視して犯人を追い続ける十津川警部は恐しい罠によって窮地へと追い込まれて行く。
特急「はやぶさ」車中に仕掛けられた十津川警部の奇策とは?



13. 特急 「富士」 に乗っていた女
 角川文庫

十津川警部の部下・北条早苗は、誰にでも好かれる性格の美人刑事であった。
ある日、早苗の婚約者と称する山野辺宏という男が、特急「富士」の車中で殺された。
ところが同じ列車に休暇中の早苗が乗り合わせていたのだった・・・容疑は早苗に向けられる。
窮地に陥った十津川警部は真犯人を誘出すために危険な罠を仕掛ける。
部下の無実を信じ、マスコミや世間が見つめる疑惑の中で犯人を追う。



12. 奥能登に吹く殺意の風
 講談社文庫

能登を旅行中の警視庁刑事・北条早苗がライフル銃で狙撃された。
早苗がたまたま泊まった家の娘・真理子が溺死。
国立市でバス爆破事件があり早苗の同僚・清水刑事を含む4人が死亡・・・。
息もつかせぬ展開、緊張とサスペンス、十津川警部の活躍 。



11. 寝台特急「ゆうづる」の女 光文社文庫

青森行特急「ゆうづる5号」の2人用個室寝台で、下段の女が刺殺された。
同室の上段で寝ていた新井は、死体を見つけ、怖くなってその場を逃げ出す。
しかし、ニュースを見て驚いた。
殺された女は「笠井麻美」と名乗った同室の女でなく、新井の知り合いだったのだ。
笠井という女に、俺はハメられたのか? 
新井のまわりでは殺人が続き、報道陣の非難の矢面に立たされた十津川警部は絶体絶命。
しかし、一連の殺人事件の闇の向こうに、まったく別の新たな事件が見えてきた・・・。



10. 十津川警部の怒り
 講談社文庫

元プロ野球選手の野球解説者が殺され、架空の球団「パイレーツ」の現役コーチが容疑者となる。
しかし、彼には鉄壁のアリバイがあった。
十津川警部らは、鉄道トリックを見破り、いったんはアリバイを崩した。
しかし、裁判ににて、彼が新事実を持ち出して、いったん崩したアリバイが再度成立する。
対して、十津川警部らの逆襲は見事なものだった。



9. 十津川警部北陸を走る ハルキ文庫

東京・南千住の公団住宅で真田よう子の絞殺死体がみつかり。
福井県東尋坊では、夫で、台東区の広報課長・真田信一郎の水死体が発見された。
当初、無理心中と思われたが、数日後、真田の部下で課長補佐の小柳克己がひき逃げにあい死亡。
事故、殺人の両面から捜査が進められる中、警視庁・十津川警部宛に、三人とも殺されたのだという投書が届いた。
そんな折り、二年前に起き、未解決の看護婦殺しが今回の事件に関わっていることが判明し。
その時の三人の容疑者が再び浮上したが…!? 十津川、亀井、必死の追跡。



8. 殺人者はオーロラを見た 徳間文庫

沖縄出身の歌手・南田ユキが殺された。
首には赤いスカーフ、胸には小さな銀色の矢が。
その後、捜査本部に、殺人事件をなぞったアイヌの叙事詩ユーカラの一節が書かれた手紙が届く。
一週間後、第二の殺人が起き、またしてもユーカラの詩が!



7. 名探偵なんか怖くない 講談社文庫

「三億円事件を再現してお見せしよう」真犯人逮捕のために大富豪が入念に計画した推理ゲーム。
クイーン、ポワロ、メグレ、明智といった往年の名探偵たちは抜群の能力を競い合う。
だがクリスマス・イヴに予想もしなかった殺人事件が!驚天動地のトリックが。



6. 災厄の 「つばさ」 121号 新潮文庫

新庄行き山形新幹線のグリーン車に幾度も乗車する美女。
かげりを宿す美貌は、車掌の関心の的だった。
彼女は何故か、毎週ちがう男を旅に誘っていた。
ある朝、その一人が眉間を打ち抜かれ殺される。
そして、彼女の同伴した男達が、次々射殺されてゆく・・・。
十津川警部は、鮮やかな腕前から、狩猟の天才・折尾を追う。
謎の美女と射殺の鬼、二色の糸はどのように絡み合うのか?



5. 東京湾アクアライン十五・一キロの罠 新潮文庫

都内で発見された男性の絞殺死体。
傍らに残された「タクサンノヒトガシヌ」という遺書は、大量殺人計画の存在を告げていた。
その頃、一本の脅迫電話がかかってくる。
東京湾アクアラインを爆破されたくなければ、五億円を用意せよ、と。
犯人たちは悪戯でないことを示すため、海底トンネル内に白煙を発生させた。
それこそが、首都・東京を守り続ける十津川警部への宣戦布告だった。



4. 伊豆の海に消えた女 光文社文庫

東京南青山の高級マンションで、プレーボーイの青年実業家が刺殺された。
捜査でで、五人の女の名前が浮かんだ。
その一人、は伊豆下田に向かったまま行方不明。
石廊崎から身を投げたか、水死体で発見。
さらに一人が天城峠で殺され・・・伊豆を舞台に次々起こる殺人。



3.鎌倉・流鏑馬神事の殺人 文春文庫

京都の旅館で中年の女性が殺され、その知人が東京で殺された。
双方の現場に残されていた「陰陽」の墨文字。
連続殺人の狙いは何か?
容疑者には、鉄壁のアリバイがある。
そして容疑者が参加した鎌倉・鶴岡八幡宮の流鏑馬神事で、「陰陽」のかけ声とともに起こる驚くべき事件。



2. 十津川警部 特急「雷鳥」蘇る殺意 集英社文庫

消えたお座敷グリーン車で毒殺された謎の女「雷鳥」のお座敷グリーン車で女が死んだ。
17年後、その車両を庭に保存している男が、事件当日の乗客から話を聞くために10万円を出すという。
やがて、乗っていたと証言した男が殺される。



1. 青森ねぶた殺人事件 文春文庫

東京の太鼓製作所に、ねぶた祭りの大太鼓が修理のために送られてきた。
いざ修理にかかろうとしたところ。
太鼓の中から女性の死体が 被害者は青森の美人ホステスだった。
逮捕された容疑者の青年は、太鼓の中に死体を入れたことは認めたが、殺害の事実は認めようとしない。
そんな中、ねぶた祭りで新たな惨劇が! 十津川警部と、女性弁護士・三宅綾の活躍が光るミステリー。